SELECTION

中古ピアノの選び方

あなたにぴったりの一台と
出会うために知っておきたい
中古ピアノ選び
『4W1Hと6つのチェックポイント』

あなたにぴったりの一台と出会うために知っておきたい
中古ピアノ選び『4W1Hと6つのチェックポイント』

中古ピアノと一言でいっても千差万別。単純に「以前の所有者が使っていた状態」のものから、整備が施されたものまで、しかもその整備内容についてもいくつかの段階があります。
整備が行き届いた製品が良いのはもちろんですが、「自分にあったピアノ」を選ぶという点では、整備状態だけではなく「目的」や「設置場所」、「ご予算」などいくつかの視点を組み合わせてみていくことが大切になってきます。 中古ピアノのプロフェッショナルであるヤマハピアノサービスが教える『中古ピアノ選びの4W1Hと6つのチェックポイント』を参考に、あなたに合った最適の一台、パートナーともいえる最高の一台を見つけてください。

種類、サイズ、機能、デザイン、価格帯など大まかなターゲットを絞る

Point1

外装

Point2

内部

Point3

製造番号

Point4

比較

Point5

整備履歴

Point6

アフターサービス

ピアノ選びの4W1H

いきなりお店に行って商品を見るのではなく、まずは今からお伝えする4W1HWho/Why/When/Were/How)を確認して、<自分にとって必要なピアノは何か>、また<自分がピアノに求める機能は何か>を洗い出し、おおよその方向性を決めてから販売店に行きましょう。
こうすることで「アレも良いけどこれも良い」と悩んだり、「結局この機能はいらなかった」、「もう少しサイズが‥‥」といった購入後の後悔を防ぐことにもなります。

Who

そのピアノは誰が弾くの?

まず考えたいのが「そのピアノは誰が弾くのか?」です。
お子様、お母様やお父様ご自身、お子様とお母様など家族の複数などいくつかあるはず。

さらにそれを少し細かく考えていくと、例えば<お子様が弾く>場合でも

・本格的な音楽教育の一歩としてのピアノ
・気軽にピアノに触れる環境を用意したいから
・趣味や遊び道具感覚で

などと目的は多様です。

たとえば「気軽にピアノに触りたい」という目的での導入ならば、いわゆる「エントリーモデル」の機種が大きな選択肢になってきますし、あるいは「本格的な音楽教育」が目的ならば、「鍵盤を叩いた力がハンマーに伝わる感覚」「微妙なペダルワークによる音の変化」を幼い頃から覚えさせるという点で「電子ピアノ」という選択肢はなくなるでしょう。またその逆に、気軽に弾ける一台という事ならば、電子ピアノから入るという選択肢も出てきます。さらにアップライトピアノを選択する場合でも、「遊び道具感覚で」という事ならば「エントリーモデル」が、「本格的に」ということならば、鳴りや響きがグランドピアノにより近い中級~上級機種を視野に入れましょう。

Why

何のために買うのか?

「お子様のために」「演奏技術のステップアップ」などピアノ購入を考える理由は様々。「お子様のために」という理由でも「本格的な音楽教育」と「遊び道具感覚で」では選択肢は変わってきます。一般論としてはより本格的な音楽教育、音楽活動になるほど品質、性能などへのこだわりは強くなるでしょう。
よくいただくのが「アップライトにすべきかグランドピアノにすべきか」という質問です。グランドピアノは音色、タッチなどピアノの基本性能が一般的にはアップライトピアノより優れているといわれています。もし、すでにアップライトピアノを長く使っていて部屋にも余裕があり、さらにレベルアップを考えた買い替えならばグランドピアノにチャレンジするのも良い選択です。また、お子様の情操教育のためのピアノレッスン、あるいは入門機種としてのご購入であれば音色やタッチの感覚を学べる品質の良いアップライトピアノが最適でしょう。まずはアップライトから始め、演奏スキルの成長に合わせ段階を経てグランドピアノへの移行を考えるという方も多くおられます。
グランドピアノには奥行きが170cm以下のコンパクトタイプ、170cmから200cmのセミコンサートタイプ、200cm以上のコンサートタイプなどがあり、奥行きが長くなるほど豊かな音色、響きを奏でると言われています。個人宅への設置では、お部屋のスペースなどが制約条件となりますが、ここで注意したいのがグランドピアノの設置には、スペースに相応の余裕を持たせることが大切ということ。というのも「ギリギリ入る」と考えて設置しても、調律やメンテナンス作業に支障をきたす場合があるからです。「グランドピアノの場合はお部屋サイズの何回りか小さめを選ぶ」をベースに考えてください。
一方アップライトピアノの音質は、材質や構造などもありますが、一般的に背丈の高いものほど高音から低音域まで幅広く出るといわれています。音の表現力を重視したい人は131cmタイプの背丈の高い機種を中心に見ていくと良いでしょう。ただし131cm以下のタイプが一概に音質で劣るわけではありません。

When

そのピアノをいつ弾くの?

日中弾くのか、あるいは学校や仕事から帰ってきて夜間に、もしくは休日に弾くのか。ご近所への音の影響をどのくらい意識するかで選ぶ機種は変わってきます。防音設備をきちんと完備した部屋に設置するならば問題ないかもしれませんが、多くの方は普通のお部屋に設置されるでしょうから、その場合にはピアノ消音機能があるか、もしくは後付けで消音ユニットがセットできる機種なのかを確認する必要があります。

ヤマハのアップライトピアノの場合、最新の消音ユニットRSC2シリーズは昭和40年代以降に製造されたほとんどの機種に設置できますが、一部自動演奏装置が付いている機種や、すでに消音装置が装備されている機種の場合には付け替えができない場合がありますので確認が必要です。

Where

そのピアノはどこに置くの?

ヤマハのアップライトピアノの場合、間口は147~156cm、奥行きは60~68cm、高さは121cmと131cmとなります(一部例外があります)。またもちろん、商品寸法にくわえ椅子に座って弾くスペースも考える必要があります。
重さは210~275kgですので床の耐久性などにも注意が必要です。また直射日光や湿気を避けた方が良いのと、エアコンの吹き出し口近くや床暖房の熱源の上はピアノ内部結露の原因にもなります。 さらにドアの開閉や電気スイッチの位置なども考慮が必要ですので、自ずと家の中で置く場所は限定されてきますね。
こうした条件から置き場所が決まったら、選べるサイズが絞り込めるのと、お部屋との調和を考えた色やデザインの方向性もある程度定まってくるはずです。

How

予算はいくらくらい?

ある程度の予算枠を事前に考えて置くことも重要ですね。
中古ピアノの価格は、元のピアノの価格や製造年、修理等に要した内容によって幅があります。
気をつけなくてはいけないのが、同機種で高いものがあったとしても、それがきちんと整備されたものであるならば、整備の不十分なもの(過去の持ち主が手放した状態)に比べ、後々のメンテナンスなどを考えると結果的にトータルでかかるコストは安くなる場合もあること。つまり、一概に価格の安さばかりに目を向けず、そのピアノの状態を含めた総合的な価格として考えていくことが非常に大切です。
また中古ピアノの価格帯の目安がわからないという方は、ヤマハピアノサービスの在庫情報検索ページを見ていただくと、大まかな価格帯をつかむことができますのでぜひご覧ください。

6つのポイントで徹底チェック

6つのポイントで
徹底チェック

4W1Hで大まかな方向性が決まったら、次に本格的な製品選びへと進みましょう。
まず基本的に大切なのは、必ずご自身が実際に弾いて確認した上で、さらに販売店スタッフの知識や対応、アフターケアなどに心配がないか、専門能力があり信頼がおけるかなどを確認した上で選ぶことです。ここではそんなお店でのピアノ選びをする際に大切な6つのチェックポイントをお教えしましょう。

Point1

キズや汚れはないか外装をしっかり確認

まずはピアノの外側。細かなキズなどがないかを確認しましょう。黒いピアノの場合、光の角度によってキズが見えにくくなったりしますので、色んな角度から見てみることが重要です。

Point2

響板、鍵盤、ペダルなど内装をしっかりチェック

次に、音を左右する中身のチェックです。まずは音を響かせる「響板」。アッ プライトの場合は背面、グランドピアノは弦の下にあります。ここにひび割れや駒の沈下がないかを確認しましょう。響板の欠陥は「ノイズ」や「不鳴り」を引き起こしますので、しっかり目視した上で、実際に弾いてみて確認しましょう。
次に確認したいのが鍵盤。高さが揃っているか、実際にタッチした時の感覚に 違和感がないか、横に揺らした時に大きくぶれないか、などもチェックしてください。
最後がペダルです。踏んだ時にガタつかないか、違和感がないかなどを確認しましょう。

Point3

製造番号が確認できるか

各ピアノには個体ごとに製造番号が振られ、それが製品内部に刻印されています。この製造番号からはその製品が何年にどこで制作されたかなどの情報を知ることができます。ヤマハピアノの場合であればアップライトは天屋根の蓋を開けて覗き込むと金色のフレーム右側または中央側に刻印が、グランドピアノの場合は大屋根を開け本体内部の右上に刻印されています。

Point4

弾き比べて違いを確認してみる

可能ならば、同じ型のピアノを同じ場所で弾き比べができると理想的ですが、 同型が無理な場合でも複数のピアノを実際に弾き比べ、音色やタッチの違いをしっかりと確認して選ぶようにしましょう。仮にその場に好みの音の製品がない場合でも、実際の音を聞きながら、販売スタッフに、例えば「もっと低音が伸びるもの」などとリクエストすることで、好みの一台に出会える可能性がぐっと高くなります。

Point5

整備の履歴が残っているか

販売までに、過去どのような整備が行われ、どの部品をどのように交換したのかが確認できれば非常に安心です。ヤマハリニューアルピアノの整備表のように、きちんとした修理のエビデンスが確認できる機種を選ぶことが大切。たとえ見た目がきれいだとしても、そうした整備履歴が確認できない機種には注意 が必要です。

Point6

購入後のメンテナンスも任せられるお店で

保証書の有無はもちろんですが、購入後のアフターサービス体制についてもきちんと確認しておきましょう。定期的な調律や出張修理への対応、ピアノに詳しい専門スタッフが常駐しているかどうかなど、安心して任せられるお店から購入すること、さらにお住まいの近くであれば、さらに便利で安心ですね。

いかがでしたでしょうか?
ピアノは上手に選んでしっかりと手入れをすれば一生つきあえる素敵なパートナーになってくれます。

みなさまが最高の一台と出会えます様に!!