アップライトピアノと
グランドピアノの
違いとは?

構造を徹底解説!

ピアノを購入しようと考えているけれど、
アップライトピアノとグランドピアノの違いが分からないと悩んでいませんか?
この記事では、構造、音質、価格帯などの違いを比較し、
あなたに合ったピアノを見つけるためのポイントを紹介していますので、
ぜひ参考にしてください。

アップライトピアノとグランドピアノの構造の違い

アップライトピアノとグランドピアノの大きな違いは、響板や弦、ハンマーなどの部品の配置です。これらの構造の違いについて解説していきます。

アップライトピアノの構造

アップライトピアノの構造

まず、アップライトピアノは、響板や弦が鉛直に配置されており、ハンマーは弦の横から打ち込まれます。この構造から、鍵盤の戻りが比較的遅くなる傾向があり、リピート性やタッチ感がグランドピアノと比べてやや劣るとされています。しかし、アクション機構が縦方向に設計されていることから、コンパクトなサイズを実現でき、スペースに制約がある場所でも扱いやすいのが魅力です。一般的に、練習用や家庭用に適したピアノとされています。

グランドピアノの構造

グランドピアノの構造

グランドピアノは横型の構造で、響板や弦が水平方向に配置されています。
鍵盤を押すと、アクションメカニズムが働き、ハンマーが動いて弦を下から上方向に叩いて音を出します。この構造により、リピート性やタッチ感において優れており、音の響きや立ち上がりが良いため、演奏者は繊細なタッチや表現力を得られます。よって、コンサートやプロの演奏者に選ばれることが多いです。

アップライトピアノとグランドピアノの音質の違い

アップライトピアノとグランドピアノでは、音質も異なります。これは、構造の違いからくるものです。ここではその音質について解説していきます。

 

アップライトピアノの音の特徴

アップライトピアノは、コンパクトな構造のため音の広がりがやや狭くなりがちです。しかし、技術の進歩により、良質な音色を出すアップライトピアノも増えているのもまた事実です。
この様に、アップライトピアノは、独特の響きがあり、密集した音が特徴で、家庭での練習や初心者に適した音質があります。

 

グランドピアノの音の特徴

グランドピアノは、広い響板と長い弦により、豊かで伸びやかな音が特徴です。
また、タッチ感が優れているため、表現力豊かな演奏が可能であることも特徴のひとつです。この特徴から、広がりのある音と豊かな響きが求められる、コンサートホールやステージでの演奏に適しています。

アップライトピアノとグランドピアノの価格の違い

アップライトピアノとグランドピアノでは、価格帯も大きく異なります。ここでその価格の違いについて比べてみましょう。

 

アップライトピアノの価格帯

アップライトピアノは、比較的リーズナブルな価格で手に入ることが多いです。新品の場合、約40万円〜100万円以上で購入できますが、中古品の場合はさらに安価になることがあります。ただし、ブランドや製品のグレードによって価格は異なります。

 

グランドピアノの価格帯

グランドピアノは、一般的にアップライトピアノよりも高価です。新品の場合、約100万円~1000万円以上となることがあります。中古品でも高額な場合が多いです。その時の品質やメンテナンスの状況次第でその価格が前後するとはいえ、新品でも中古でも、基本的には高額な部類です。

どちらがおすすめ?購入時の選び方!

購入時の選び方は、自分の目的や予算、設置スペースなどを考慮して決めることが重要です。ここで一度、購入時の選び方を予習しておきましょう。

どちらがおすすめ?購入時の選び方!

こういう方はアップライトピアノ

  • 初心者や家庭での練習が中心の方
  • 設置スペースや予算に制限がある方
  • 子供が練習するためのピアノを探している方

アップライトピアノは、家庭での練習や初心者に適しています。また、設置スペースや予算が限られている場合でも手に入れやすいため、初めてピアノを購入する方や、スペースに制約のあるご家庭に設置するピアノとしておすすめです。
また、コンパクトなサイズ感は、子供が練習するためのピアノとしても適しています。家庭での演奏や楽しみ方が中心であれば、アップライトピアノが適した選択です。

 

こういう方はグランドピアノ

  • プロの演奏家や音楽院生
  • 音質やタッチ感にこだわりたい方
  • 広い会場での演奏を予定している方
  • 本格的な音楽活動を行う方

グランドピアノは、プロの演奏家や音楽院生、また音質やタッチ感にこだわりたい方におすすめです。また、音色の響きや広がりに優れている特徴から、ステージやコンサートホールなど、音の響きも重要になる場所での演奏を予定している方や、表現のしやすさを重要視するような、本格的な音楽活動を行う方に適しています。
ただし、殆どが高額でありこだわればこだわるほどその価格は高まります。ですので、予算を十分に確保できることが大前提です。

ヤマハのピアノについて

ヤマハのアップライトピアノ/グランドピアノの特徴

ヤマハが初のアップライトピアノを発表したのは1900年。一方、ヤマハ初のグランドピアノはアップライトピアノに遅れること2年の1902年に発表されました。その匠の技は120年以上経過した現代に引き継がれています。ピアノに使用される素材の調達から、部品の加工、組み立てに至るまで一貫して自社で行う数少ないブランドであるヤマハピアノは「世界が認めた日本のピアノ」であり、適切なメンテナンスを行えば50年、100年と世代を超えて受け継ぐことのできる高い品質を備えています。一方、ヤマハは時代やライフスタイルの変化にあわせ、アコースティックならではの響きを保ちながら音量調節が可能な「トランスアコースティックTMピアノ」、消音演奏機能を持った「サイレントピアノTM」、自動演奏機能を備えた「ディスクラビアTM」といったイノベーションをピアノにもたらしてきました。そんな確かなモノづくりのDNAは<ヤマハリニューアルピアノ®️>にも確実に生きています。

まとめ

本記事では、アップライトピアノとグランドピアノの違いに焦点を当て、構造や音質、価格帯などを徹底比較しました。初心者や家庭での練習に適したアップライトピアノと、プロの演奏家や音質にこだわりたい方におすすめのグランドピアノ、この2つのピアノの特徴とあなた自身のニーズを理解することで、あなたにぴったりのピアノを見つけられることでしょう。